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茶の間/蚕部屋

 ”茶の間”と呼んでいる中央に囲炉裏がある当家最大20畳の部屋です。普段は畳が敷いてあって、大人数の来客のときや大晦日の夕食のとき以外はあまり使われませんでした。この部屋の本当の出番は、桑の葉が繁茂する春。畳が剥がされ4つの深い囲炉裏が姿を現します。
茶の間
蚕用囲炉裏
 

天井からは”回転蔟(ぞく、まぶし)”という蚕(かいこ)のマンションが隙間なく吊るされ、無数の蚕が1部屋に1匹ずつ整然と入って繭を作ります。蚕の好む温度に部屋を温めるため、炉には昼も夜も練炭が焚かれていました。
回転蔟
 回転蔟(豊富郷土資料館ブログより)

 茶の間の天井には、各部屋に電気を送る電線とそれを支える碍子(がいし)が丸出しになっています。当時の電線は現在のような2本1組ではなく1本ずつで、被覆材も黒いゴムと布という絶縁性の良くないもの。そのため、絶縁体である碍子にくくり付ける必要がありました。
碍子清拭前

 碍子は囲炉裏の煙ですすけてこげ茶色になっていましたが、絶縁性が心配だったので濡れタオルで拭いたところ元の白さを取り戻しました。
碍子清拭後碍子の清拭前後

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